放送大学をやってる労務者の日記

放送大学の科目履修生からはじめてついに全科履修生になった労務者の記録です

奈良時代の下級公務員の暮らしがきつい

集英社版日本の歴史第4巻『天平の時代』には国立の写経機関とされる写経所の職員である経師の仕事と生活の様子が解説してあり、とても興味深かった。

まず経師は職場である写経所に住み込みで、自由に家にも帰れない。一日「十数時間」勤務して、休みは二、三ヶ月おきに二、三日らしい。
食事は給食で、白米に汁物、海藻や野菜のおかず、漬物、塩などの調味料。栄養は全然足りず、衛生状態が悪いので職員は病気になりまくっていたらしい。「経師たちの病気でもっとも多いのは、赤痢、下痢などの消化器系統の病気であった」。
服は浄衣とよばれる作業着が支給されるらしい。正倉院にもじつはその浄衣が保存されており、同書に写真が載っているのだが、汚い!と声を上げてしまうくらいに汚い。これのどこが「浄衣」なのかと思う。
そんなきつい仕事をして経師はどれだけ給料がもらえたのかというと、結局借金に苦しんで、給料の前借りをしたり土地を担保に出していたらしい。
まったく報われない話であって、こういう人生にどういう希望があったのだろうかと思ってしまうが、これが当時の庶民の普通の暮らしだったのだろうか。

放送大学の入学許可書が届いた

葉書で届いていた。
学生の種類にちゃんと全科履修生と書いてある。
これで完全に科目履修生から全科履修生への編入手続きができていることが証明された。
というわけで、晴れて放送大学へ完全にコミットした全科履修生になった。
やるぞ。
そして今日からシステムWAKABAにログインして講義も視聴できるはずだ。全学期は入学許可書が届いてからかなりの期間放置していたため、システムのアカウントがロックされてしまっており、学習センターで解除してもらう必要があった。今回はやる気が違うのですぐログインする。

労務者、放送大学で化学を学ぶ

今学期(2022年2学期)は『初歩からの化学』という授業を履修している。
いまのところ、持っているテキストのなかでこの授業のテキストだけが横書きだ。
化学を学ぶのは何年ぶりのことか、もはやわからない。高校1年生の頃の化学の授業で最初の頃にmolの概念がまったくわからず、そこで挫折した。その後、化学の授業はひたすら眠かったことだけを覚えている。あの頃はなぜあれほど昼間に眠かったのか。

なぜ化学をいまになって学ぼうと思ったのか、思い出しながら書いてみる。

まず単純に興味があった。システムwakabaを弄っていると、化学の補修教材があることに気づいた。中学の頃に習うような内容のことがいろいろ書いてある。この教材をやりながら化学の勉強をちょっとやり直してみるか、と思ったのが最初だ。

もう一つには、もっとましな科学リテラシーが欲しいという希望。自分は教養がないせいでエセ科学にすぐ騙されそうだという負い目がいつもある。いろいろな商品の売り文句で「科学的に証明された」と書いてあると、胡散臭いとは思うが、ではどう批判するべきなのか、よくわからない。そのたびに少し基礎的な素養を身につけたいと思っていた。それならまず化学から学ぼうかと思った。

さらには、医薬品やサプリメントの有効成分を理解したいと思うことが最近多いからだ。ドラッグストアに行くと、同じ棚に似たような薬やサプリメントがいくつもならんでいる。テレビCMを日常的に出している有名メーカーの品にくらべて、聞いたこともないようなメーカーの、同じようなパッケージデザインの品はちょっと安かったりする。パッケージの有効成分を見ると、同じようなものが同じような組成で入っていることが多い。なぜ値段が違うのか。両者の薬/サプリメントは有効成分が同じであれば同じように効くのだろうか。そもそも効くとはどういうことなのだろうか。そういうことを考えようとすると、化学は避けようがない気がする。化学は自分にとってとてもとっつきにくいが、なんとかしたいと思っていた。

最後には、どの分野の文献を読んでいても、化学の基礎的な素養がないばかりに理解が妨げられているきがするからだ。日本の古代史に興味を持って文献を読むと、考古学的な研究の話が頻繁に出てくる。そこで研究手法に化学的知識が必要なようだが、いまの自分にはわからない。哲学、認知科学、心理学の文献を読むと神経伝達の話になり、ひいてはイオンチャンネルがどうのこうのという話になるが、自分にはさっぱりわからないので、なんとなく読んでなんとなくわかった気になって済ませてしまう。ここの部分をなんとかしたい。

今日はテキストの第1章を読んだら、さっそくmolの話が出てきたが、やはりまったくわからなかった。やれやれ。とりえあえず最後まで読んでみようと思う。やるぞ。

放送大学の第2学期通信指導答案提出期間

放送大学で単位を取得するためには、学期の途中で通信指導の答案を提出していなくてはならない。第1学期ではこのことを認識しておらず、すべての単位を落とした。
今回はこの落とした単位分も含めて確実に通信指導の答案を提出し、単位認定試験までこぎつける必要がある。

というわけで第2学期の通信指導答案提出期間を確認しておくと、

提出方法 提出期間
郵送 2022年11月15日(火)〜11月29日(火)大学本部必着
Web通信指導 2022年11月8日(火)10:00〜11月29日(火)17:00


以下は自分用の注意点

  1. 提出期限ギリギリになるとシステムが混み合って、間際になったら提出できない可能性もありそうなので、余裕を持って提出。期限の1週間前である11月22日(火)を自分用の実質的な期限として設定
  2. 上記の期限までに、テキストを読んで、必要なら講義を視聴し、問題が解けるようにしておく必要がある。したがって早く、というか今から動き出す必要がある

放送大学のテキストが届いた

この週末に届いていた。3冊。

これで晴れて自分も放送大学の全科履修生になったわけだ。

と、ある種の達成感を覚えて満足し、まだテキストはまったく読んでいない。今週から少しずつ堅実にやっていきたい。

あと、今学期こそは通信課題を提出したい。そのためにはまず締め切りの確認からだ。