放送大学をやってる労務者の日記

放送大学の科目履修生からはじめてついに全科履修生になった労務者の記録です

労務者、放送大学で化学を学ぶ

今学期(2022年2学期)は『初歩からの化学』という授業を履修している。
いまのところ、持っているテキストのなかでこの授業のテキストだけが横書きだ。
化学を学ぶのは何年ぶりのことか、もはやわからない。高校1年生の頃の化学の授業で最初の頃にmolの概念がまったくわからず、そこで挫折した。その後、化学の授業はひたすら眠かったことだけを覚えている。あの頃はなぜあれほど昼間に眠かったのか。

なぜ化学をいまになって学ぼうと思ったのか、思い出しながら書いてみる。

まず単純に興味があった。システムwakabaを弄っていると、化学の補修教材があることに気づいた。中学の頃に習うような内容のことがいろいろ書いてある。この教材をやりながら化学の勉強をちょっとやり直してみるか、と思ったのが最初だ。

もう一つには、もっとましな科学リテラシーが欲しいという希望。自分は教養がないせいでエセ科学にすぐ騙されそうだという負い目がいつもある。いろいろな商品の売り文句で「科学的に証明された」と書いてあると、胡散臭いとは思うが、ではどう批判するべきなのか、よくわからない。そのたびに少し基礎的な素養を身につけたいと思っていた。それならまず化学から学ぼうかと思った。

さらには、医薬品やサプリメントの有効成分を理解したいと思うことが最近多いからだ。ドラッグストアに行くと、同じ棚に似たような薬やサプリメントがいくつもならんでいる。テレビCMを日常的に出している有名メーカーの品にくらべて、聞いたこともないようなメーカーの、同じようなパッケージデザインの品はちょっと安かったりする。パッケージの有効成分を見ると、同じようなものが同じような組成で入っていることが多い。なぜ値段が違うのか。両者の薬/サプリメントは有効成分が同じであれば同じように効くのだろうか。そもそも効くとはどういうことなのだろうか。そういうことを考えようとすると、化学は避けようがない気がする。化学は自分にとってとてもとっつきにくいが、なんとかしたいと思っていた。

最後には、どの分野の文献を読んでいても、化学の基礎的な素養がないばかりに理解が妨げられているきがするからだ。日本の古代史に興味を持って文献を読むと、考古学的な研究の話が頻繁に出てくる。そこで研究手法に化学的知識が必要なようだが、いまの自分にはわからない。哲学、認知科学、心理学の文献を読むと神経伝達の話になり、ひいてはイオンチャンネルがどうのこうのという話になるが、自分にはさっぱりわからないので、なんとなく読んでなんとなくわかった気になって済ませてしまう。ここの部分をなんとかしたい。

今日はテキストの第1章を読んだら、さっそくmolの話が出てきたが、やはりまったくわからなかった。やれやれ。とりえあえず最後まで読んでみようと思う。やるぞ。