放送大学をやってる労務者の日記

放送大学の科目履修生からはじめてついに全科履修生になった労務者の記録です

室町時代の社会 メモ

室町時代の村落の様子から当時の社会全体を考察


高野山紀伊国名手荘
検地の記録、広さ、田地の種別(上中下田)、地主、作人を記載、税金を計算
米と銭(段別公事銭)で税を取る

 

地主:○○殿 (とのばら)、一般の農民ではない、在地領主(武士的な存在?)
作人:自立した農民(自立農、自分で種籾を用意して自力で農業経営ができる階層)であり、納税の責任者

 

 

荘園経営の形態
荘園領主高野山>地主(在地の武士団)>作人(上層農民)>それ以外の者(「下人」)
作人が高野山に納税し、荘園領主高野山が地主に分配する
地主の師弟が高野山の意思決定を行う階層(小衆会 しょうしゅうえ)に入り込んでいる
検注(検地)を行うのは、自分たちの利益を確定するため

 

 

一揆と惣村
作人と地主の緊張関係
力を蓄えていく作人に対抗するために地主は荘園領主の権威を借りて、自分たちに税を配分する
これは自立した農民たちが力をつけてきたためと考えられる


守護大名>地主>作人


九条家和泉国日根野荘(大阪府泉佐野市)

関白も務めた位の高い貴族が田舎にやってきて税を払えといっても、サービスをしてやるという概念がない
税金取るだけで何もしないやつになってしまっている

 

番頭(有力な農民、半分武士)>本百姓(自立農、惣村のメンバー)>脇百姓(自立農、惣村のメンバー)>下人(惣村のメンバーでない)

 

たくさんの異なる権力から重複して税を取られる農民→統一、整合的な権力があったほうがよいという期待が出てくる→惣村の生き残り戦略
寺院勢力、守護大名土豪(顔役的な武士)